塾長の森山です。
先日、中3の数学の授業でこんなクイズを出してみました。
「今から2本の式を口で言うから(黒板には書かないよ)、『簡単に』計算できる方を計算して答えを出して。間違えたら、難しいほうの計算の答えも出すこと。
1本目『20の3乗』
2本目『3の20乗』
30秒で。よーいドン!」
というものでした。
中1の皆さんも、もう塾で累乗の計算を習ったので、この計算をとけるはずです。さぁ、どうですか。できましたか。
答えは1本目の式から『8000』と答えるのがいいでしょう。2本目の式はとんでもなく大きな数が出てきます。興味のある人は電卓で確認してみてください。でも、この問題のワナに引っかかってしまう人がいます。
口で言われただけで式を見ながら考えられないことと、『簡単に』のところにつられて、3乗のところを『20×3』の計算をして『60』と間違えてしまうパターンです。累乗の計算に注意していないと、うっかりやってしまうミスです。中1の皆さんはとくに、新しい計算方法ですので、注視して式を見て、計算を行うようにしてください。中2・中3の皆さんも、うっかりミスとしてやらないよう、気を付けてください。暗算やメモばかりに頼らず、きちんと式の変形を書いて見直ししていくことで、防げるミスでもあります。
これから学校の定期テスト、塾の学力テストと毎月のようにテストがあります。中3生は秋になればVもぎの受験もすることになるでしょう。
うっかりミスほどテストでもったいない、やりたくないことはありません。日頃から注意しながら解いていくことで、ミスをしない、ミスに気付けるようになりましょう。
ちなみに、クイズを出したクラスの皆さんはきちんと『20×20×20』を暗算して『8000』と答えてくれました。お見事です。安心しました。